2021年6月14日 更新

知って得する実験のコツ <その4> DNA Ligation Kitで形質転換効率が悪いときに注意する点は?

・ライゲーション反応時間を延長してください。(overnightまで延ばしてください。)

・DNA 溶液の塩濃度が高いとライゲーション効率が低下します。
特にエタノール沈澱時の酢酸アンモニウム塩は阻害作用を示します。
エタノール沈澱の塩が残らないよう、洗浄操作を行ってください。 

・インサートDNAやベクターをアガロースゲルから切り出して精製する際、UV 照射によりDNA が損傷を受けます。
DNAへのUV 照射時間をできるだけ短くして素早く操作を行ってください。

 また、アガロースゲルからのDNA 抽出キットで、カラムからの抽出液をそのままライゲーションに使用できるキットの場合、抽出液をさらにエタノール沈澱し、バッファー交換することでライゲーション効率が改善する場合があります。

DNA Ligation Kit <Mighty Mix>
https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100004426

↓知って得する実験のコツ、記事一覧はこちら↓
https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100009330
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